清水灯子の日記

都市か、あるいは郊外に住んでいる清水ちゃんの日記。

2018-01-01から1年間の記事一覧

年末の七夕

12月20日 家の中で聞いたことのない音が二回か三回鳴って、怖かった。「トレモロ!」というか見方によっては「ディアボロ!」みたいな感じの音で、湿気と煙草の臭いが移った洗濯物というのはもう、おげげといった感じなのはご存じでしょう、急に金に汚くて性格の悪い…

清水ちゃんのSS

『君の体温』 駅まで歩くのが好きだった、大学から隣町まで。午後イチの講義を終えてしまえば、僕はもう大学生でも何でもない、ただの暇人だった。昼に大盛りの素うどんを食べたせいか、講義を受けている間も学生ではなかったかもしれない、むにゃむにゃとし…

チャラポワ

12月12日 「ポルチーニが香る濃厚なクリームスープパスタ」を食べていると、ああ私って、いい女やなと思う。少し分量が足りないという問題があって、これがまたいいんやな。何事もほどほどにして、それってデキる女という感じがするし、中庸っていうか、つま…

集団生活

12月11日 指先が信じられないほどカサカサする。粉を触ったときでさえこんなにはカサカサにはならないと思うし、こすってもさすっても粉は落ちなくて、当たり前だけど、だからずっとカサカサで困る。 すごい寒いところにいて、風も強かったからと思う。先週…

昨日のことと今日のこと

12月4日 昨日が月曜日で今日が火曜日で今もそうだというのが変な気がする。初めて遅刻しそうになり、そうはならなかった。 とても大切な人か、あるいはクマか、または巨大な犬と熱烈に抱き合っていて、別れるときか再会したときのどちらかで、とてもこちらが…

パチガール

12月2日 起きたときに右の心臓が痛いというのはよくあって、心臓のやつに右も左もあるんかいな(あるんよホントに)という感じではある。 自分の心臓がどの辺と違ってどこにあるかというのは自分も親も知らない事実で、大体みんな知らんまま死んでいくんでは…

音だけは分かる

誰かが何かを言ったということに強い興味を覚えていた。話すことができなかったからだ。アホな携帯の予測変換みたいに、ほいじょんと関わりのない言葉が出てしまう。そうしたことは勿論建前で、言ってみたら演技のようなものでさえあるけれども、音だけが同…

子供の頃の友達

12月1日 風邪をひいてしまって、参った。 今になって手洗いうがいをガラバシャと始めて、まるで効果なく、ウイルスが何を考えているのか知らないが、こういう小さな連中には勝てないな。昔よくテレビを観ていたときに、武井壮が外国のジャングル奥地で眠たい…

人生色々

9月20日何でもかんでも言い返したくなることがある。昔から。お母さんによく、あんた変わってるね、あんたほんと変わってる、とかなんとか言われて、うっさいわ! とか、何と比べてんの! バカ! とか、何やら食い気味というか、お上品に言ったら食べ気味に…

お父さんのおにぎり

9月17日駅ナカのコンビニでおにぎり100円セールやってた。キオスクでなくコンビニ。コンビニのおにぎりは具が結構いっぱい入っていて、海苔もパリッと乾いた別次元の代物なんだけど、私の中でのおにぎりはもっとこう、石というか、米を握ってつぶつぶ感をダ…

美味しくないお店

9月8日また駅前のまずい喫茶店に入ってしまった。海老ピラフを食べたけどまずかった。米と言おうか加熱具合といおうか、絶妙なバランスを持った総合的まずさでせめてくる。オールラウンダーまずさ。もう行かない。海老なんて言葉久しぶりに書いた。私の日常…

切符の買い方

9月5日 定期忘れてった、損した。切符の買い方をカンペキに忘れてしまった。お金を入れた後、プラスチックの四角を押せば良いのだったが。この知識も小学二年のときから更新されてないな。四角て。いやしかしてチャージとは。ところで今や私の周りなんてほん…

戻ってくる現金のこと

9月2日 現金が戻ってくる可能性がありますというのを電車の広告がやってて、それを見て、足がガタガターって震えた。怖くないですか?