清水灯子の日記

都市か、あるいは郊外に住んでいる清水ちゃんの日記。

頭ぐっちゃら

良い曲っていうのを好きじゃないか私は、というか人類は。

一歩あるくたびにリズムを取りたくなるミュージック。歩行が、というか歩幅が、言うか首が背骨がビニ袋を持つまたはつかんでいるわたくしのこの指が、全部よ、もう大体ほとんど全部みたいな的な、立ち止まってかかとが。bpmに合わせて、またはその場で足を跳ね替えて裏拍、私みたいな清楚マジメな人間のための曲がちゃんとしっかりこのように存在してくれて、驚きというかやってくれたなというみたいで、ただほんと嬉しい。

色々なことが起きすぎて書き留めておくこともできないというのは悲しく、私は私の書く文が好きであるけれどもきちんとしない文章もどきでもいいから何とか筋だけでも書き留めておかねばなるまいとの思いがすごいのに、いざ書かんと奮起すると全然関係ないこと書いてるやんとの思いもまたすごい。このひと月の間に嫌なことだけでなく、楽しいことや普通のこともあったはずなのだが、個別のことでなく概念またはイメージいうかが頭を支配していて、それは無生物であって何も意思を持った自我を持ったなにがしかというわけではなく、次のようなこと、キンキンか、もしかしたらピンピンかもしれないが、すごくとても張ってしまって、少し指で弾くだけでよだれと変な声(日本語でそれを写し取るのは不可能なのだと思うのだけど、近いとすればウエヒィイッという塩梅か)と痛みだかくすぐったさかも分からんようなのが、ともかく不快よ、不快が深く体に流れる線状のものがあり、その処理に悩まされる。多分、足の裏か、首の後ろの側面、耳の下にほど近い部にそれはあるんじゃないかと私はにらんでいるが、結局それは数ある妄想の一つで、「気持ちや、気持ち」の問題であるのは確かで、だから、えーと、どうしたらいいのでしょうか。

世の中がうまいこと回っていれば、私のところにふざけた仕事やイレギュラーが舞い込むことは稀なはずで、どこかで渋滞が起きてボトルネック言うか首ボトルの発生のために処理に追われてショリショリ気持ちよく仕事をすることができなくなってしまう。

私は全力の本気で地球が回転するのを目指して足と腰とをふんぎっと踏ん張っているのに、地球から個別で感謝を受けたいというのに、大してうまくいっていないようだと思う。

そんなの、音楽聴くしかないのではないのか。音楽聴いて煙草を吸うしかないのではないのか。youtubeで音楽を聴いていたら、パソコンというかディスプレーというかyoutubeの思念というか、ともかく奴が画面右下の方から、彼について、つまり自分について

・めっちゃいい?
・すごくいい?
・とてもいい?
・いい?
・いくない?

と聞いてきよって、えーとか思って、いやほんとは「まあいいんじゃない?」的な気分だったのを均して近場にあった「いい」を選んだのだけれど。こんなに自分がよいということを相手に聞けるというのは相当のもんよ、着飾るとか自分を装飾するのがそりゃもう苦手であって、だからその腹いせに「牛」を「すごい牛」とか書いてしまえるというのも言ったら言えるのだが、服だけの話ではないの勿論。例えば学生の時に行った集団面接なんだのは、横のメガネさんやミスターモヤシがよくあれだけ自分をよく言えるというか、それはもう浅ましい嫌な気持ちでいっぱいで、それがうまいことできるのはそれこそ良い、という考えでは確かに私はあるよ、だけども私には無理だ、それは今でも多分。素直でいるのが好きだから、なんやねんそれ、というかじゃあなんで謙遜なんてみじめな文化が根付いちゃってんのよというわけよ。

結局私はほとんどサントリーウイスキーがいかにそこそこの値段で美味いかみたいな話をして面接を通って、角まではそうではないけれどオールドからは樽の香りが、とか、樽と言えば船舶のぐろすとんちゅーのはそもそも……みたいなことを、最終面接はたくさんのおじさんに囲まれてもう覚えていないが、記憶失っちゃったのさ、マジで。そんな感じで今の会社にいる。

今の会社というのは大嘘で、私の地域で言えばというか私のごく周辺みたいなnear by 私で言うなら大パチの発言というか記述で、中部に行って、東京のど真ん中というかそれどっからどう測っとんねんという感じだが、そこから少しずれた場所にあって、築地市場に行って、最後にこうして西にいるのだった。

タバコがさー、吸わないと寂しいというか吸い続けると苦しいというか、だって新鮮な空気美味しいやん、製造している植物たちに感謝で、でも火が消えてしまうとそれはもう悲しいんだ。自然がーとか温暖化ガーとか叫びつつも私は一か月漬物石みたいに机にかじりついたり、いや漬物石は机座らんでしょ関係ない、鹿みたいに現場駆け回って荷役設備にけっつまづいて、いや鹿はターミナル来やんでしょう、ともかく腹立つなー、いろいろと、そんで稼いだ紙切れというかいただいた瞬間にはほんとただの数値を利用して、いうか利用ちゃうわ髪切らな、減してそれをモクモクと日々煙に変えているんですなあ。カーボンフットプリントが私に表示の義務があるのであればそれは、タバコを吸わない人よりも少し多いのでしょうか。

ダイオウグソクムシ君らが海の掃除屋さんなんて言われているのを見ていると、我ら人間は紛れもなく海の汚し屋さんであって、気付くよ、そんくらい、母なる海をfuckしまくっている。といってもホンマは母は海でないし海は母でもなんともない。初めてセックスした日にうおおいてえやとうおおちょっと気持ちいいかもしんないやというところから、つまりあたしらみんな親のこれから生まれている。

GUは静電防止の服出してくれたらこぞって駆けつけるよ現場の屈強男子アンクルたちが。そして私も。